第130章

彼は山田澪に言った。「社長室に行ってきて、北村社長があなたを呼んでいる」

山田澪は少し驚いた。北村健はなぜ彼女を呼んでいるのだろう?

彼女は立ち上がり、小林進についてオフィスへ向かった。小林進はドアをノックし、彼女中に入るよう促した。

山田澪がドアを開けると、北村健は電話中だった。

彼女は小さな足取りで近づき、北村健の向かい側に立ち、静かに電話が終わるのを待った。

彼は黒いシャツだけを着ていて、襟元の二つのボタンが留められておらず、襟が少し開いていた。彼が肘をデスクについて電話をしているとき、その襟元から胸元がほのかに見えていた。

彼女はその服の下の姿を何度も見てきたが、このよう...

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